カタキに恋をした。
2章
櫻田兄弟の闇
**楓side**
…疑いが晴れたのは良かったけど…
「か、介君、そのけが…」
介君は、ボロボロだった。
それでもあんな動きができるんだから、すごいと思う。
…でもまさか、そのけがはあたしが──
介「…あぁ、別に大したことないよー」
「でも、それっ…あたしが、」
介「楓チャンが…なに?」
とたんに、介君の瞳が鋭く光った気がした。