【短編】キラキラ赤ずきんとドSオオカミ
「賢斗どうしたのぉ?」
「暇を持て余してた」
「暇なの?」
紺藤は嬉しそうに笑った。若干女特有の嫌らしさも感じる。
「じゃあ梨絵と遊ぼうよっ!」
「えー、どうしよっかなー」
そうやってゆっくり話しながら、郁が近くに来るのを待つ。
「あーそーぼ!」
「うーん。やっぱやだ」
「えー。じゃあコレだけっ」
紺藤はそう言って、俺にちゅっとキスをした。
いつもはよけるが、今日は仕方なく受けてやる。
その時丁度、郁は俺らが見える距離だった。
丁度、俺も郁がはっきり見える距離だった。
そして、かわいそうな赤ずきんは目に涙を浮かべて校舎へ走っていった。
そのとき狼は、、