アイシテルSS
そんな環境に戸惑っていたのは始めだけで、後腐れなく、束縛もされない関係を自ら求めて行った。
そうだ、そうだ。
最後の彼女が束縛が酷い女で、事ある事に浮気を誤解された。
それが嫌になって別れてからは、“彼女”なんていらないと思ったんだ。
実際、今でも一夜限りの女と遊んでるだけで、満たされてるっちゃ満たされてるんだけど、たまにこんなんでいいのか俺?!とか思っちゃうわけよ。
俺の周りには力のある奴も多いけど、“彼女”ってやつを大切にする奴も多いんだよな。
力のある奴ほ“彼女”を大事にするもんなのか?!
あぁーめったに考え事なんてしないから、こうやって少し頭を使っただけど、すげぇ疲れる。
バーのカウンターに座りながら、煙草に火を点けた。
「彼女ねぇ~」