アイシテルSS
意味のわからないこたぁの返答に若干イライラした。
本当はかなり……
「えっ?!なんで遼さん、若干キレ気味?!俺、変なこと言いました?」
「言った、言った!!俺には全然わかんねぇな!!お前らもシン達も!!そんなに“彼女”がいいか?!」
「俺がどうしたって?飲んでんのか?」
少しばかり興奮気味の俺の背後から、今聞きたくない奴の声がする。
「こたぁ、遼ちん、久しぶり」
でも、その後に聞こえた声に勢い良く振り返った。
「亜美ちゃん、久しぶり」
笑顔を見せると笑顔で返してくれる亜美ちゃんは、やっぱり俺の癒し系。
イライラが治まってくな。
「で、酔ってんのか?」
「シラフだよ!!開店前から飲むかよ?!」
「なら、何でこたぁに絡んでんだ?」
スマートな動きで俺の隣に腰掛け、亜美ちゃんをエスコートする姿は嫌味でしかない。