【完】隣同士のあたしたち
「んでな、昔、麗華の事、大怪我させたことあって……
それはもちろん病院送り。
それで俺責任感じてさ、麗華に言っちゃったんだよね」
ハハッと笑ったあとまた言葉を続ける。
「『麗華が言ったことは絶対守るから』って。
今になっても何であんな事言ったんだよとか後悔してっけど…
それでひと月前その事言われて素直に従うしかないだろ?」
そう言うとまたポンポンとあたしの頭を撫でる洸太。