【完】隣同士のあたしたち
多分洸太は分かったんだと思う。
あたしが泣いてる事に。
それでもあたしは洸太に抱きついたまま離れようとはしなかった。
「まぁ暴露すれば、俺、麗華に告られてさ。
俺と亜衣が付き合ってんのもなぜかアイツ知ってて。
しかもその上『私亜衣ちゃんに何するか分からないよ?亜衣ちゃんがどーなってもいいの?』って脅しだろ?
俺、亜衣には手ぇ出されたくなかったから。
俺から亜衣を傷つけた」
「ごめんな…」
そう呟いてまたあたしの頭を撫でる洸太。