ココロの声

白い鳥

今日雲一つない青空を飛ぶ1羽の鳥を見た

人が時間に急かされるように流れてゆく交差点の上を

ゆうゆうと高く高く飛んでいた

あの白い鳥はいったいどこへ行くのだろう…

いったい何を思っているのだろう…

ふとそんな事を考えた

自分もあの白い鳥のように高く高く飛べたなら

本気でそう思った

誰にも左右されることもなく
誰にも何も言われない

自由なあの白い鳥になってどこか遠くに行きたい

そうすれば自分が何をすべきかがわかるかもしれない

そう思った

あの白い鳥に願った

どうか私の想いをその翼に乗せて一緒につれていってください

私が本当にいるべき場所へ

私を本当に必要としてくれる人がいる場所へ

そう願ながら一羽の白い鳥を見上げていた
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