死の携帯電話-ForeverLove-【完結】

2 廃ビル

僕は駅の改札を出た。

携帯で時刻を確認する。

時刻は午後7時を回っていた。

すでに日は沈み、辺りには夕闇が迫っている。

僕は駅前を横切る商店街の右側の通りに入った。

家路を急ぐ人々。

店々にちらほらと明りが燈り始める。

僕は商店街を道なりに早足で歩いて行った。

10分ほど歩く。

やがて目印のビルが見えて来た。

あのビルの左脇にある小道を左に折れるのだ。

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