死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
感じる。

感じる・・・。

何かおぞましく禍々しいものの存在を・・・。

僕はゆっくりと後ろを振り返った。



すぐ目の前に青白い女性の顔が有った。



悪寒が全身を貫く。

僕はヒッと短く叫ぶと飛びすざった。

そのままバランスを崩して、後ろ向きに転倒し、尻餅を突く。

僕は尻餅を突いたままさらにズルズルと後すざった。

心臓はドキンドキンと激しく脈打ち、呼吸は荒く乱れる。

悲鳴は悲鳴にならず、僕はただ口をパクパクと開けたり閉じたりするだけだった。
< 120 / 308 >

この作品をシェア

pagetop