死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
「驚かないんですか?」

僕は苦笑を浮べながら冬子さんに問うた。

「えぇ、まぁ」

「なぜですか?」

「知ってましたから・・・」

マジマジと冬子さんの顔を覗き込む。

驚かされたのは僕の方だった。

「そうだったんですか・・・」

冬子さんは何も感情を表さずに続けた。

「えぇ、現場を霊視した時にある程度事件の概要は解りましたから・・・」
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