死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
と、その時だった。

突然、冬子さんが歩みを止めた。

釣られて僕も立ち止まる。

少し躊躇した後、冬子さんは再び口を開いた。

「しかし・・・」

「しかし?」

冬子さんの顔を覗(のぞ)き込む。

「その話が間違っていた場合・・・」

僕は食い入るように冬子さんの顔を凝視した。

その美しい顔に深い苦悶の表情が浮かんでいる。
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