死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
8章 岬にて
1 悲恋湖
低く唸り続けるエンジン音。
窓からは爽やかな高原の風が吹き込んでくる。
僕達は一路悲恋湖に向かって車を急がせていた。
窓の外を見やる。
緑に覆われた美しい景色が矢の様に流れ去って行く。
旅行で来たのならどんなに良かっただろう・・・。
そんな事を考えながら、僕は冬子さんに話し掛けるでもなく話し掛けた。
「ところで、冬子さん、あの強姦事件の現場はもう霊視なさったんですよね?」
冬子さんが前方を睨みつけたまま答える。
「えぇ、もちろんです」
窓からは爽やかな高原の風が吹き込んでくる。
僕達は一路悲恋湖に向かって車を急がせていた。
窓の外を見やる。
緑に覆われた美しい景色が矢の様に流れ去って行く。
旅行で来たのならどんなに良かっただろう・・・。
そんな事を考えながら、僕は冬子さんに話し掛けるでもなく話し掛けた。
「ところで、冬子さん、あの強姦事件の現場はもう霊視なさったんですよね?」
冬子さんが前方を睨みつけたまま答える。
「えぇ、もちろんです」