死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
僕達は手すりの前で激しく揉み合った。

「落ち着け。

落ち着くんだ」

激しく秀美を揺さ振る。

と、その時、僕達はグラッと大きくバランスを崩した。

あっ、

と、思わずくぐもった叫び声が漏れる。

落ちる!

恐怖が僕の全身を貫いた。

グィと深く暗い深淵を秘めた湖面が迫る。
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