死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
どうりで月島麗子の悪霊とそっくりなはずだ。

そして、また、なぜ、冬子さんがあれほど月島麗子の事を想っているのかも、これで合点がいった。

しかし・・・。

「でも、なぜ、もっと早く話してくれなかったのですか?」

僕は当然の疑問を口にした。

冬子さんがふっとうつむく。

「あなたに変な誤解をして欲しくなかったのです・・・」

なるほど・・・。

たしかに、もし、冬子さんが月島麗子の双子の姉だと知ったら、僕は冬子さんの事を変に疑っていただろう。

その結果、秀美の行方は未だにつかめていなかったに違いない。

とするならば、今頃秀美は・・・。

僕はブルブルッと身震いした。
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