死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
月島麗子が、突然、ヌゥッと僕達に迫って来た。

その手が勢い良く僕達に向かって伸びる。

が、バチッと火花を散らして月島麗子の手は結界に弾き返された。

おぞましい叫び声を上げ月島麗子が僕達からパッと離れる。

「そんなもので私を止められると思っているの・・・」

そう言うと、月島麗子は背筋も凍るような笑みを浮べた。

そして、今度は渾身の力を込めて体ごと結果へと突っ込んで来た。

バァ~ン

と、凄まじい轟音が鳴り響き、部屋一杯に火花が飛び散る。

が、月島麗子は再び体ごと結界に弾き返された。

「悔しい!」

そう叫ぶと、月島麗子は狂った様に部屋の中を乱れ飛び始めた。
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