死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
冬子さんがおもむろに除霊のための道具を片付け始めた。

僕と秀美も手伝う。

全て片付くと冬子さんはバッグを肩から掛けた。

「もう、行かなければ・・・」

「麗子さんの霊を追うのですね?」

「えぇ」

冬子さんが笑顔でうなづく。

「あの・・・。

一つ聞きたい事があるのですが・・・」

冬子さんが小さく首を傾げる。

「何でしょうか?」

「なぜ、僕に力を貸してくれたのですか?」

そう、本当なら僕も秀美も冬子さんには恨まれても仕方のない立場なのだ。
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