死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
そのままトボトボと歩き続ける。
やがて尚子ちゃんの家が見えてきた。
尚子ちゃんの家は極々普通の二階建ての住宅だ。
クリーム色の洒落たコンクリートの塀。
家の前には小さな庭があり、庭木の瑞々しい緑が目に染みる。
今日は葬式という事で喪服姿の沢山の人達が忙しげに出入りしていた。
塀には白と黒の葬式用の幕が掛けられ、幾つかの大きな花輪が飾られている。
僕はその花輪の一つを見るでもなく見た。
ふと、足が止る。
贈り主、冴神光とある。
冴神光?
秀美の携帯の待受画像になっていたあの俳優だ。
やがて尚子ちゃんの家が見えてきた。
尚子ちゃんの家は極々普通の二階建ての住宅だ。
クリーム色の洒落たコンクリートの塀。
家の前には小さな庭があり、庭木の瑞々しい緑が目に染みる。
今日は葬式という事で喪服姿の沢山の人達が忙しげに出入りしていた。
塀には白と黒の葬式用の幕が掛けられ、幾つかの大きな花輪が飾られている。
僕はその花輪の一つを見るでもなく見た。
ふと、足が止る。
贈り主、冴神光とある。
冴神光?
秀美の携帯の待受画像になっていたあの俳優だ。