うぬぼれ彼女。
早い失恋
キィーーーっ。キュッキュッ。
ふぅー、終わった終わった。
よっこいしょっと、
うおりゃー!!
つくづく思う。
女の子っぽくなりたいと、
キーパー重い〜。
てか、重いキーパーを女の子1人に持たせるなんて。
よーっこいしょっとー。
私は、キーパーを運動場のわきのベンチの方に置くと、おじさんのように、
ドフンッと腰をおろした。
「おーじーさんっ♪♪」
ドキッ.....
この声は
「なに、これ、毒入り?」あははっ
ぽっ
そんな、すぐ近くで笑わないで、
期待しちゃう___
「顔、赤いぞ、熱、あんのか?」
「ない。」
「そうか。ぢゃ、俺、もう行く。」
「あ、わかった。」
照れ隠しが、素っ気なくなって、
一気に空気が変わって。
怒ってないから、
そんな、気使わないでよ、
お願い。そばにいて、笑ってよ…
広紀の笑顔を見ると、
心が幸せになるっていうか、
明るくなって
気づけば
広紀のことばっか考えてる