フラグ
俺「何やねん!みんなしてー」
佐知子「あはははっ、まぁとりあえずご飯しよ!舞ー手伝ってー」
舞「うん!やるやるー!」
昼ご飯はドライカレーで、昼食中はとにかく賑やかだった。
さっきまで遠慮していた田中も楽しそうに食べてた。
昼食と後片付けが終わったらさっそく、佐知子も加わり5人で人生ゲームをした。
5人で人生ゲームをすると、なかなか終わらない。
終わった頃にはいい時間になっててしばらく話ししてから、みんなで田中姉妹を家まで送って行く事になった。
田中は、もちろん遠慮していたけど俺達が押し切って送って行くって言った。
田中姉妹を家に送って行く途中、茜ちゃんがまだ遊び足りなさそうに落ち込んでいたから俺が「家もそんなに遠くないし、またいつでもおいで」って言った。
茜「ほんまに!?明日行く!」って言い出した。
田中「ちょっと、茜!」
俺「まあまあ田中、俺はほんまにいつでもええから」
田中「でも、あんまり入り浸るみたいなのも悪いし・・・」
佐知子「ええよええよー隆ちゃんやったらオモチャとして使っても、あはは」
舞「エヘヘ、お兄ちゃんオモチャやって」
俺「お前らむちゃくちゃ言うな!」
田中「ウフフフ、うん、じゃあまた近いうちに行こうかな?」
茜「明日!明日行く!」
舞「えらく気にいったねーオモチャのお兄ちゃん」
俺「舞、お前な!」
佐知子「ほんじゃあさ、春休みなんやし弁当持ってみんなでどっか行こっか?あはは」
舞「さっちゃん!それいい!行こ行こ!」
俺「まぁそれはええけど、どこ行くん?」
田中「どこかいい所あるかな?」
佐知子「何処でもええやん、でも隆ちゃんとかウチの家の辺はなんも無いし田中さんの家のもっと向こうに池のある公園あるやんね?そことかは?」
俺「あぁあのデカイ広場もある所?」
佐知子「そうそう、そこでピクニックでもええと思わへん?」
舞「ハイキング?」
俺「なんの王様?」
佐知子「そのキングちゃうわ!アホ!話し進まんやん。ほんで舞、ピクニックとハイキングはちょっと違うで」
田中「ウフフフフフ!うん、そこやったら家から近いから茜も歩いて行けるしええね」
舞「え?ハイキングとピクニックは、ちゃうの?」
俺「舞、その話しは後や」
舞「えー!?ちゃんと教えてえや!」
佐知子「そや、その話しは後や!ほんじゃあ、それで決定ー!」
茜「ピクニックって何するん?」
田中「公園とか自然の所でご飯食べたり遊んだりすんの、遠足みたいな感じのこと」
茜「遠足ー!行く!行く!」
俺「ほな遊び道具と下に敷く物もいるから健太と花も呼ぼうか?」
佐知子「奴らは道具係か?あはは」
俺「あいつらそんなん一杯持ってそうやん、あははっ」
舞「いつ行くん?」
佐知子「さすがに明日は急過ぎるから明後日以降かなー弁当もあるし」
田中「私もお弁当作るから半分ずつ作らない?」
佐知子「ほんまに?じゃあさサンドイッチ係とおにぎり係に分けようっか?そしたらだいぶ楽やんね?」
田中「そうやね、明神さんどっちがいい?」
佐知子「ウチおにぎり係でちょっとおかずも作って行く方でいい?」
田中「うん、じゃあ私サンドイッチ作って行くね」
トントン拍子で、ピクニックの話しは決まったところで田中が「私達の家あそこ」
指を差す方向にはレンガ造りの大きな家があった。
俺「ごっつい家やな!」
佐知子「豪邸やん!豪邸!」
舞「すごーい!」
田中「え?え?」
茜「茜の家すごいの?」
舞「すごい!すごい!」
佐知子「ウチの家団地やで、あはは」
田中「私は、あんまり好きじゃないけど・・・と、とりあえず明後日ね!」
俺「あぁ、ほんならこっからのが近いから朝10時くらいにみんなで家に行くわ」
田中「うん分かった。じゃあ明後日10時ね」
茜「ほんじゃあねーばいばいー」
佐知子「じゃあねー」
舞「ばいばーい」
田中姉妹を家に送ってまた俺の家に帰る途中。
佐知子「なんか田中さんすごい家って言ったら困ってたね?」
俺「そうか?なんかびっくりしてたようにも見えたな」
舞「そんなんより、ピクニックとハイキングとどう違うの?」
佐知子「あはははは!舞、まだ覚えてたんや、あはは」
舞「だって気になるやん!」
俺「ハイキングはな、上機嫌な王様や」
佐知子「嘘を教えるな嘘を!」
俺「あはははっ」
舞「お兄ちゃんのアホ!」
佐知子「ピクニックはさっき言ってたようなのでハイキングは野山を歩いて散歩するの分かった?」
舞「ピクニックは散歩せぇへんの?」
佐知子「結局、ピクニックもハイキングもおんなじ様な物やなーあはは」
舞「えー!?」
このあとも舞はしつこく色々聞いてきたが結局、散歩したらハイキングって事になって家に着いた。
俺は帰って健太と花の家に電話してピクニック行くからと遊び道具と下に敷く物を持ってくるように頼んだら二人とも「バナナはおやつに入りますか?」って言ってきた。
「それは聞かなあかんのか?」って言って電話を切った。
そしてピクニック当日
佐知子、健太、花は俺の家に集合して健太と花は弁当と荷物を例の自転車にぶら下げて押して歩いて行く事になった。
健太「俺の赤い彗星が完全に代車状態やな」
佐知子「そんなけタイヤ太いとパンクもせぇへんやろ?あはは」
健太「そういう問題ではないのだよ!」
花「こんなことなら、カゴも着けたら良かったな」
健太「こんだけ色んな所にぶら下げてたらチンドン屋やでほんま」
舞「健ちゃん、ニュータイプはぶつくさ言わへんねんで」
健太「ああ!言わへん!ニュータイプでも俺はシャアタイプやし言わへんけど、花はアムロタイプやしぶつくさ言いよんねん」
花「どっちか言うたらお前の方がアムロタイプやろが」
俺、舞、佐知子「あはははは」
健太「黙れ!」
こんな調子で喋ってたら田中の家に着いた。
少し早く着いたが田中姉妹は表で待っていた。
田中「みんな、おはよう」
茜「おはようございます。」
俺達も「おはよう」と挨拶して公園を目指して歩いた。
舞は、茜ちゃんに話しかけて何やら色々話しているようだった。
佐知子は佐知子で、田中と話してた。
俺はやっぱり健太のアホな話しを聞いて花と、ツッコミを入れていた。
公園に着いて遊べる場所の近くにビニールシートを敷き、昼食の弁当とサンドイッチを置いて遊べる広場に行った。
テニスコートが三面と野球が出来そうな広場と滑り台やブランコの遊具は一通り揃っていた。
健太「よし!誰か俺とテニスしようや!」
佐知子「あっ!ウチやるぅ!」
健太「ちょっと待て!お前テニス部やん!」
俺「よっしゃ!俺らダブルスや健太!佐知子はシングルな」
佐知子「何よそれ!じゃあさこっちは舞入れるから、こっちもダブルスでいいやろ?」
健太「まぁハンディは、それくらいでええやろ」
俺「これでも勝てるか?」
健太「見せて貰おうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを・・・。」
佐知子「んじゃ行くでぇー!」
佐知子がサーブを打つ。
「バンッ!」
速すぎて見えなかった・・・
健太「一撃で・・・一撃で撃破か!?なんということだ!あのモビルスーツは戦艦並みのビーム砲を持っているのか!?」
俺「ほらな・・・」
佐知子「何してんのよ?サーブくらい返せぇーあはははは」
健太「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを・・・教えてやる!」
俺「もうお前、うるさい黙れ!」
佐知子「んじゃもう一丁!」
「バンッ!」
速すぎる・・・
俺「ムリ!」
健太「戦いは非常さ。そのくらいのことは考えてある。舞ちゃーん!舞ちゃんもサーブを打ちたいやんねぇー?」
俺「考えってそれか!?」
舞「うん、やってみたい!」
佐知子「舞、力抜いて打つんよ、あいつらが返して来ても、ウチが打ち返すからな」
健太「これで勝てねば貴様は無能だ。」
俺「お前もな!」
舞「行くよー!」
「ポンッ」
舞の打ったボールはネットを越えた。
健太「よし!もらったーあはははは!」
「バンッ」
健太が勢いよく返した。
瞬間、佐知子がボールに追い付き打ち返す。
「スパッ」
俺がボールの軌道を読んで先回りした。
ここでバウンドして俺の方にボールが来ると思ったら、バウンドしてボールはその場でもう一度バウンドした。
佐知子「ざーんねーんでしたーあはははは」
俺「勝てるか!」
舞「ハハハ!さっちゃんすごい!」
健太「ニュータイプの前には無能やったな」
俺「だからお前もやろ!」
佐知子「ウチ審判するから、特別ルールで茜ちゃんと舞が交互にサーブで茜ちゃんと舞に1人ずつ付いてダブルスしたらどう?」
俺「ほな、健太と花で1セットで俺と田中が1セットでいこう」
花「よし、まぁ健太には敗けへんな」
健太「ほざけ!ガンタンクがー」
花「量産型ザク」
そしてあっさり花の勝利だった。
健太「私もよくよく運のない男だな。」
花「実力や量産型ザク」
続いて俺対田中の勝負。
田中「絶対勝てへんよぅ」
これはさすがに俺の勝利。
佐知子「ウチは、田中さんと中嶋の4位決定戦が見たい」
田中「えぇー!」
健太「やっと勝てる時が来たなぁ」
田中対健太戦が始まった。
両者打ち合いの一進一退の攻防が続いてジュースが続くが最後は健太の空振りで呆気なく終わった。
花「よっわー!」
健太「だかましいぃ!」
「黙れ」と「やかましい」の合体語らしい。
俺「腹へったなぁ」
舞「舞も腹ペコぉ」
花「メシ食おうや」
田中「うん、昼ごはんにしよ」
すでに昼を、まわっていたので昼食にした。
全員ビニールシートに座り、佐知子が作ったおにぎりと、田中が作ったサンドイッチをみんなで食べた。
佐知子「唐揚げと卵焼きも作ったから、みんな食べてな」
みんな黙々と食べてたが食べ終わってからは、おにぎりとおかずの唐揚げと卵焼きもサンドイッチも、みんな絶賛していた。
昼食が終わってしばらくは、みんなほのぼのとしていたがテニスの決勝戦が始まった。
俺対花で決勝戦。
俺「んじゃ俺は舞と兄妹ダブルスチームで優勝やな」
花「さぁどうなるやろな」
試合が始まって、花の弱点が分かった。
花は若干ぽっちゃりだ、だから右に左に揺さぶれば追い付けなくなる。
マッチポイント、花はかなり息が上がってる。
俺「よっしゃ!ここや!」
「バンッ」
花「ぁあ!もう無理やぁ、ハァハァハァ」
佐知子「試合しゅーりょー、優勝は隆ちゃん!」
俺「ええ勝負やったな」
花「もうちょっと痩せなあかんは俺」
舞「うん、痩せたほうがいいと思う」
健太「ハハハハハハハッ」
花「やかましい!最下位のガイコツ!」
健太「ほざけ!お前の弱点は見切った!」
花「もうやらん、勝ち逃げや!アホ」
田中「ええ試合やったね、ちょっと休憩したら?二人とも」
俺「そうやな、休憩したら何しようか?」
佐知子「そんじゃあ、舞の好きなハイキングでもする?」
舞「別に好きやないもん!ピクニックとハイキングの違いが分からんかっただけやん!さっちゃん」
佐知子「あはははは」
田中「この公園ってあっちに大きい池があるんやけど、池を一周出来るよ」
健太「なんか面白いもんがあるかもやなちょっと森みたいになってるし」
茜「んじゃ、行こう。」
花「よし!ほんじゃ行こうか」
みんなで池の方にピクニックに向かった。