闇蝶-運命- I
そう胃って神は私の部屋をあとにした。

「もう夜...。」

神がきて10分もしなかったけど、とても長かったように感じた。

「恐怖心を無くせって...」

無理。

私は神が怖いから。違う。神とは違う世界の者だから。

わたしは闇蝶。

闇に潜んで生きる蝶。

でも、神は昔、漆黒を身にまとった龍だったと聞いた。
黒龍。

それが神の通り名だった。
私でも聞いたことがあった。

黒龍。

それはある一つの暴走族連合の総長だった。
潜在能力を強く持っているその総長は、一晩で3つの組を潰せるほど強かった。
でもある日突残亡くなったときいた。

そして、2年後、黒龍は再び姿をあらわした。
そのときにはもう私も闇蝶だった。

そう言えばそのとしの4月くらいに、血にまみれた黒龍が繁華街のど真ん中で喧嘩していたのを覚えている。

まさに悪魔だった。

でもまさか、神のことだったのなんて思いもしなかったから、初めて聞いたときは驚いた。
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