ご主人様に恋をしたっ!!【完】
和彦は切れ気味の声をあげて、オレの机をドンドン叩く。



でもオレは、和彦に顔を向けない。



机にひじをついたまま、窓の外を眺め続ける。



校庭の隣にあるテニスコート。



そこには、見当ハズレの位置に向かって、ドンくさく走る奥園さんの姿。



あーあー。
なにやってんだろうなぁ。



テニスの授業なのに、ボールを全然打ち返せていない。
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