ご主人様に恋をしたっ!!【完】
和彦がオレのことを“一颯くん”と呼んだら、要注意だ。



どうせ、ろくでもないことを考えているに違いない。



警戒するオレを知ってか知らずか、和彦は気にせず、先を続けた。



「一颯くん。
まーた、チーちゃん見てたでしょ」



こそこそっとオレの耳に届く声。



「…………」



ほーら、当たった。



ろくでもないこと。
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