ご主人様に恋をしたっ!!【完】
「あー、先生。
すいません。
大丈夫です。
オレが用事あったの、コイツなんで」



今度は、頭をわしゃわしゃと撫でられた。



な、に、い、ま、の!?



「……え?」



口をポカーンと空けながら、斜め後ろに立つ水月くんを見あげる。



「ケガ、大丈夫か?」



あたしを見下ろす瞳が、とても優しい。



「帰り。
送ってやるから、教室で待ってろ」
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