ご主人様に恋をしたっ!!【完】
たらたらたら……。



5月の半ばだっていうことも手伝って、額から、面白いほど汗が出る。



そんな、困った様子のあたしを見つめて……。



「教えてくれるまで、離さないから」



なーちゃんはあたしを見下ろしたまま、ふぐのようにプッと膨れた。



「だって、千亜ひとりだけなんて、ズルいもん!!」
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