ご主人様に恋をしたっ!!【完】
フッと小さく笑いながら、水月くんはあたしの両手首をつかんで、おでこから離した。



「相変わらず、天然」



怒っているような瞳、それでいてどこか切ない声。



「えぇっ?
天然じゃないよ、あたし」



否定したあたしを、完全にスルーして。



水月くんは、あたしの手首を自分の方に引っ張った。
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