はるこの遅咲☆妄想日記
「おはよ。」

次の日の朝、私は彼を近くまで迎えにいった。

やっぱり好きだから、毎朝こうしていたい。

夕べ、急になにかプレゼントしたくなって

クッキーを焼いてきた。

「あの・・・コレ」

私はそのクッキーを手渡す手も震えてしまうほどその日は緊張していた。

「ごめん。意地悪なこと言って。」彼はそのクッキーを受け取ると

「好き」って言ってくれた。

「私も前から・・・」そんなのわかりきっていたのか

彼は、私の手をとり歩き出した。

「嬉しかったな。毎朝会えるの」彼は優しかった。

「なんで、無視してたの?」

「最初から馴れ馴れしくしたくないんだよ。」

「そっか・・・でもいいの?私で?」

「気になるんだよ。おまえの行動全てがさ。

地味すぎて、ひたむき過ぎて・・・じれるな。まったく」

校門に近づくと

私は反射的に手を放したくなってしまったけど

彼はギュッと強く握り返してくれた。

「もう、大丈夫だって。俺たち恋人なんだから。」

彼のその一言で

私は、ようやく心がパーッと明るくなって

人目も気にせず

彼に寄りかかっていた。

彼とのハッピーな学生生活は

こうして始まった♪


~はるこメモ~

登校時間のチョイラブ☆ってありますよねー。懐かしく思い出して書いてみました。

実際は付き合えなかったんですけどね~淡い思い出・・・・うんうん。
< 22 / 73 >

この作品をシェア

pagetop