はるこの遅咲☆妄想日記
18最低・・・
#18   最低・・・





私には気になる男がいる。


社内で時々見かけていた。気になって・・・気になったら・・・

女ってなんでこうもドキドキしてしまうんだろう。

名前も知らない。

唯一、彼と共有している時間と言えば

ランチタイムの社員食堂。

大勢社員がいるというのに

彼だけがキラキラ輝いて見える。

今日はラッキーだった。

彼が、窓際のおひとり席に座っている。

気になり始めて、そろそろ2か月。

私は限界だった。

このまま、声もかけずに月日が流れるという残酷さ・・・。

28歳にして、勇気がないなんて私って・・・。

「自然に・・・ごく自然に・・・」私はいつもシミレーションしていて

彼との初めての会話やアプローチの仕方。

いかに、自然に友達になるかってこと。

今日は絶好の機会。

彼の隣をキープしたものの、話かけられない。

騒々しい食堂で、黙々と食べる私。

隣には彼がいるのに・・・。

首からかけている社員証。

左手の腕時計・・・。

見るものすべてがキラキラで。

私には眩しかった。



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