はるこの遅咲☆妄想日記
20 猫日和 私日和
#20  猫日和 私日和



「ねえ・・・電話もメールもなんで無視?

そんな忙しいの?」


私は彼に言えず、独り、嘆いている。


彼が連絡くれるのをジッと待って、待ち続けている。

この恋は完全に一方通行。

私の想いはどうなの?

私はモノではない。

感情ってもんがあるのよ・・・。

でも

彼に逢うと

そんなのぶっ飛んで

私は彼から愛されていると錯覚してしまう。

「スキ」

「愛してる」

そんな甘い言葉に

私の寂しい気持ちは

一瞬でかき消されてしまうんだ。

今日もメールはなかった。

これで3日目。

普通じゃないよね。この時代に・・・。

「もう・・ヤダなこの人。」

正直な気持ちはこんなところ。

でも・・・

彼を失ったら

私、どうなっちゃうのかな・・

それを考えるたびに

グッと我慢してしまう。

「きっと明日はメールくるよね。」

そう言い聞かせて

私は今日も眠りにつく。

頬をつたう涙は

やっぱりあったかかった。

生きてるって心地

なんでこんな時に感じるものか。

私は、泣きながら眠りにつく。
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