はるこの遅咲☆妄想日記
「おう。来たか」

「うん・・。」

やっぱり寂しかったのかな・・・。

誰かのそばにいたくって、私は来てしまった。

「彼氏?大丈夫なの?」

「うん・・・」

男友達の家

過去のセフレの家

なんだろう・・・この居心地の良さは。

デートでもない

ただ、一緒にいたいだけ。

私はソファーに腰掛け

彼の愛猫を膝に乗せた。

「可愛いの~相変わらず。」

猫のミミも愛想のいい猫で、私を受け入れてくれている。

「まだ覚えてるんだろ。きっと・・・」

彼はコーヒーを入れてくれて、横に座った。

「また、彼から連絡なくって」

「だろな・・・いつもそんなこと言ってる、おまえ」

「ごめん・・・」

コーヒーを一口

私は彼の肩に寄り添った。

「疲れるな~この恋愛」

「なんだよ。それ」

「うまくいかないよー。まったく」

「だよな。現実はそんなもんだよ」

「なんで彼女作らないの?」

「しらねーよ。そんなん」

あ・・・心地いい。

こんな冗談言い合える男友達っていい。

「優しいね。いつも」

「そうか。じゃあ、付き合うか?」

「やだよ。どうせカラダだけでしょ?」

髪を撫でる彼

懐かしいその指に

私はどうにかなってしまいそう・・・

「でも、好きなのは彼だから」

「・・・まったくぅ・・・」

呆れた顔の彼がまた可愛らしい。

私は彼の頬にキスをした。

頬から

唇へ

互いの寂しさを埋める。

キスの仕方も懐かしい

私は時折こうして

彼の部屋を訪れていた。

彼からメールが来ない日は

こうしてこの彼と・・・

「ホント、おまえって猫みてぇだな。」

彼の口癖。

「そうなの。気まぐれで・・・甘ったれで・・・」

まんざら嫌いではないその言われ方。

「もうちょっとしたらおうちに帰んなさい。」

そう言ってまた帰してくれる優しい彼。

「今日は帰らないかも・・・」私は彼の膝に

ゴロンと頭を乗せ

ミミと2人

彼に頭を撫でられていた。

「彼にこうして飼われたい・・・」

ふとそう思う私だった。



~はるこメモ~


彼氏と逢えない日は

男友達のおうち・・・?

愛猫と一緒に頭を撫で撫でされちゃうなんて

確かに、居心地いいですね。

このまま彼氏候補になっていくのか

私もこんな男友達一人くらいいるといいな~

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