クビガナイ。

もう1つの村



ーーー目が覚めた。
今は…午前3時12分か…

携帯ディスプレイで時間を確認する。

少し気を失ってたんだ…。
皆はまだ起きてない。

「んっ……。…?」

横たわっていた自分の身体を起こして
私は大きな違和感を覚えた。

裏山が"見える"。

「んー…あれ、俺ら気失ってた?」

綾希が目を覚ました。

「おう、莉沙が1番か」
「綾希、私達裏山の墓地にいたよね?」
「ん。…あれ?ここ山小じゃね?」
「山小?…あっほんとだ」

山小こと、南山小学校。
私が皆と通っていた小学校。
村には1つしか小学校はないし、
何よりも見慣れた建物だった。
その校門の前に私達は…飛ばされた?
でも…やっぱり違和感を感じる。
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