クビガナイ。

「ん?」

隼人をはじめ、皆が私を見る。

「…裏山はちゃんとここに存在するし…
南山って書いてあるし…
ここは私達の村で間違いないと思う…。
でも周りの建物は古いし、
その山小、私が知ってるよりちょっと新しく見える…」

私の言葉で皆は月明かりに照らされた校舎を見る。

「確かに……。…?みゆ?」
「…もう…やだよぉ…
帰ろ……?帰ろうよ………。」

皆何も言えない。
私も帰りたい。きっと皆も帰りたい。
でも多分ここは…

「あのね…あの、たぶ」
「たぶんってか、
ここはもう1つの村って事になるな。」
「は!?」
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