クビガナイ。
ーーーこの村の裏山には墓地があるらしい。
ある夏の日、男女5人の高校生達が肝試しを
するため、その墓地へ行った。
その夜、5人が帰ることはなかった。
だがつぎの日、
墓地へ行ったはずが駅で発見された。
3人だけが。
その3人は
「2人が死んだ。」
「見つかっちゃダメ。」
「探さなきゃ。」
それをぶつぶつと連呼するだけだった。
その3人は日が暮れると突然消えた。
毎日
毎日
日暮れに消えては日が昇ると現れる。
そして1ヶ月が経とうとした時、
明け方に3人は村の道に現れた。
1組の男女、
そして
首の無い1体の死体。
その日から残りの2人が日暮れに消える事は
なくなった。
その後、
その2人は警察に奇妙な事を言ったらしい。
「俺達は夜もこの村にいた。
俺達以外が村からいなくなったんだ。
村にはいた。俺ら5人と…」
「小さい少女が。」