*約束期限*

*真衣side*


「あ、最後に。

約束は絶対、約束すること。

俺らが死ぬまで...いや、死んでからもずっとな。」


頭をぽんぽんって撫でて、な?と聞いてくる。


「期限なしってこと...だよね」

「ああ、そーだな」

「これが期限、だなんて言わないでね...?」


あの日の病室が忘れられなくて、不安になる。

いまでもたまにフラッシュバックされるあの瞬間ーー。


「絶対隣にっ、」


唇がふさがれた。

ふわっと香る瞬の匂いにとても安心する。


「...っ//」

「お前は俺ので、俺はお前の。

だから離れるとか、もう絶対ない」


くまちゃんから指輪が外されて、あたしの薬指に。

また涙が溢れてくるじゃん...。


「俺もほら、つけてるから」


首から垂れているリング。

瞬のは金色だった。


「.....約束!」


あたしは大きな声で言って、立ち上がった。

今日はクリスマス。

サンタさん、こんな素敵なプレゼントは二度とないよ。

こんな幸せな気持ちをくれた...


「真衣...鼻やばっ」

「寒いし瞬に泣かされるし」

「なんか語弊あるよね?」

「ふふ笑」





あたしたちの約束の期限は、



永遠。







End✧˖°
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