*約束期限*
*瞬side*


電話を切ってから、しばらくが経った。

楠木には言わなかったけど、電話番号もらった‘友達’っていうの、涼介。


「あいつ、相当なんだろうなー・・・」


公園のベンチに寄り掛かる。

あたりは暗くなり始めていた。




『電話番号教えてくれ』

って言った時の涼介の表情、試合の時より真剣で怖い顔だった。

人を好きになるって、そういうことなんだなーって。


「やべ、俺最近深いいなぁ・・・」


するといきなり、頭痛が襲った。

ずきずきと締め付けられる感じ。


「ってぇー・・・」


毎度のことだから、最近はもう慣れ始めている。







いつまでサッカー続けられるだろう。






俺は空き缶をゴミ箱に捨てて、立ち上がった。


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