*約束期限*

*真衣side*


「安心するー・・・」

「だろ?」

「あ、うん」


いつの間にか声が漏れてたみたい汗

変に思ったかな。


「俺も、ちっちゃい時からマフラー巻くと安心して。首守られてる感?的な」

「え、そういう意味じゃなっ・・・」


言ってしまってから口元を抑えた。

危ないな、ほんと・・・。


「ん?」

「な、なんでもないっ!!!」


なんで思ったこと、すぐ口に出ちゃうんだろ~。

きをつけなきゃな。




教室に入ると、中には誰もいなかった。

時計の針は、7時30分を過ぎた頃。


「あれ?」


窓の外に目をやると、グラウンドで朝練中のサッカー部。

桜庭くん、いいのかな・・・。


「楠木ー?」


教室のドアから、荷物を置いたであろう桜庭くんが入ってくる。


「え、あ」





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