*約束期限*
*涼介side*
今日も朝から部活。
大会近いから、みんなすっげー頑張ってる。
・・・のに。
「あれ、瞬いねーの?」
「あいつこの前も休んでなかったか?」
「ま~たどっかでのんびりしてるんだろ」
瞬の話をする奴は、怒ってる様子一つ見せていない。
逆にあったかい目をしてて。
「――わかんねぇ」
俺はその場にあったボールを飛ばして、教室へ向かった。
「涼介、どこ行くんだよー?」
「教室に忘れ物」
隣の教室の前で、俺は立ち止った。
こんな早い時間に、誰か来てるのか?
俺はそーっと覗くことにした。
「――サボりかな」
この声、瞬だ。
あいつやっぱりサボり――
「だめじゃんっ!」
よく響く声。
ずっと聞きなれてきた声。
・・・追ってきた声。
「真衣・・・」