*約束期限*
繋いだ手
*真衣side*
「じゃあ、今週末行われる体育祭について決めていく――」
LHR。学級委員が次々と体育祭の競技を黒板に書いていく。
その中であたしと美月がなったのは、
『借り物競争』
「体育祭かー☆絶対勝つからね!」
昼休み。
みんなの集まる食堂で一人満々なのは、もちろん美月さんでございます。
「そうそう!今年の応援団ね、桜庭くんいるんだって!」
「え、桜庭くん?」
確かに、似合うかも・・・なんて。
「・・・そういえば、一週間かぁ」
「なに?気になる?」
「少し・・・って、え!?」
振り向くと、にやにやと笑みを浮かべた美月。
「あたし、また漏れてた?」
「当たり前」
「う~・・・」
朝に一緒に言ってから、ずっと話していない。
元気かなって気になったりもしちゃって。
「バカみたいだぁ・・・」