*約束期限*
*瞬side*
サッカーの練習中。
俺の視界に入るのは、ちょこまかと動き回る楠木の姿。
雑草取りでもしてんのか・・・?
「・・・可愛いな」
ボソッと漏れた独り言に、顔が赤くなるのを感じた。
俺、何言ってんだろーな!
「集中集中っ!」
もうすぐ部活も終わるし――
「・・・ん?」
楠木の近くにサッカー部員。
・・・涼介だ。
最近、あの二人を見るとムッとする。
「瞬、どした~?」
俺の親友とも呼べる存在・中塚響がリフティングしながら聞いてきた。
「ん・・・別に」
「あれれ、もしや・・・恋!?」
・・・この気持ちって、そうなのか?
わかんねーな。初恋まだだしな。
「おい、黙んなよ・・・」
「うーん・・・」
「ええええ、しゅーんー!?」