*約束期限*
*真衣side*
「じゃあ、俺そろそろ行くわ。じゃーな」
「うん。ばいばい」
走っていく桜庭くんの背中に、軽く手を振る。
すごい久しぶりに感じたなあ・・・
学校1って言われてる桜庭くんとこうやって話せるなんて、この前までは夢にも思わなかった。
「すごいことだあー・・・」
そんな相手に、『また話したい』なんて思っちゃって・・・。
今日何回目かになるため息をついた。
「真衣、遅くなってごめん」
「んーん、大丈夫!」
「なにそんな幸せそうなんだよ笑」
「え、そう・・・?」
「すんげー優しい顔してる」
顔に手を当てると、ほんのりあったかいのがわかった。
なんで・・・。
「まあいいや。帰ろーぜ」
「うん、そーだね!」