*約束期限*
*真衣side*
それから日は経ち・・・
体育祭!!!
「よーし真衣、頑張るわよ!」
「うんっ」
負けず嫌いの美月の目からは、炎が出ている。笑
その横で、涼介が眠そうにあくびをした。
「体育祭なんだから、もっと気合入れなよー?」
「んー、ねみぃ」
「ほんっと。全部持ってかれるわよ」
美月が一人でため息をつく。
なんのことかさっぱりだけど、二人を邪魔しちゃうのは悪いや。
「あ、真衣!応援団ーっ」
「えっ」
美月のその声に反応して、女子たちの目がいっせいにグラウンドへ向く。
「桜庭くーーーーーんっ!」
「がんばれ~っ!」
きゃあきゃあと、まるでアイドルを見る感じ・・・
「ほんとすげーな、瞬は」
「・・・うん」
ちょっと複雑な気持ち。
なんなんだろう、これ・・・
「ううん、考えてもしょーがない!頑張るぞぉ!」
「そうこなくっちゃ!」
あたしたちは「えいえいおー!」と拳を上げた。