*約束期限*
*真衣side*


「いってきまーす」


朝、あたしはいつものように玄関を出た。

そして目の前にはいつもの・・・。


「はよ」


涼介がいる。

あたしと涼介は家が向かい同士で、朝練がないときは待っててくれてる。


「ほんと、いっつも早いよねー」

「そうか?」

「お年寄りみたい笑」


涼介はサッカー部所属。
小さい時からずっとやっている。
それを、あたしはずっと見てきた。


「ね、涼介?」

「ん?」

「・・・好きな人、いる?」


妙な沈黙が流れた。

いきなり聞くの、おかしかったかな!?


「さ~な~?」

「えっいるの!?」


初耳。

こういう話、初めてしたかも。


「あたしの知ってる人?」


顔を近づけると、涼介の顔は赤くなった。

・・・照れてる。


「ま、あ?」

「ほんと!?」


美月でありますように・・・!
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