*約束期限*
*瞬side*


今日はサッカー部の朝練がないから、普通の時間に登校してる。

校門をくぐる辺りで、跳ねながら歩く小動物のようなのを見つけた。


「おいっ、瞬!聞いてる?」


一緒に来ていた響に肩をつつかれる。


「ごめ、ボーっとしてた」

「らしくねーぞっ。・・・ん?あ、楠木真衣?」


俺の視線に気づいたのか、ニヤニヤとこっちを見てくる。


「なんだよ」

「気になっちゃった?」

「お前が嫌でも気にしなきゃいけねーことやらせたんだろっ」

「はいはい」


そう。

俺は騙されて、楠木に告白しなきゃいけなくなった。


「でもま、もう関わんないじゃん?」


響にそう言われて、なんかモヤっとした。

もうあの子とは話せないんだーって・・・


「なんだこれ」


俺は首を傾げた。
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