*約束期限*
*真衣side*
「まあ、すぐ死ぬわけじゃないしっ」
さっきとは全く違った声に、顔をあげようとした。
けどその前に、桜庭くんはあたしを離した。
「もしかしたらこの先、100ぱーの手術が見つかるかもしれないし。だから泣くなよ~!」
「桜庭くん…」
自然体すぎて、逆に辛い。
…だけどここであたしが泣くのは、違う。
「もう一人で抱え込まないでね」
「わかってる!」
「うん…」
あたしも、桜庭くんと同じ表情をした。
――絶対、死なせないよ。
強く想った。