男嫌いの美少女と俺様キャラの王子様
恋なんてしない





キーンコーンカーンコーン…




あっと言う間に昼休みになり

姫路 玲花は朝に教室を出てから

戻ってきていない。




そして俺はいつものように

屋上へ向かった。




「…まじかよ。」




屋上につきドアを開けると

いつも一人で独占している屋上には

姫路 玲花がいた。




「あなた…誰⁇」




あっちも俺に気づいたらしく

こっちを見た。




「俺は神谷 涼太だよ

君がここに居てくれたから

見つけに行く手間がはぶけたよ」




いつもの王子様を演じ

にこっと笑ってそう言った。

女はいつもこれで引っかかる

けど姫路 玲花は違った。





「神谷…涼太。

そんな性格演じなくていいわよ

疲れるでしょ⁇

それに私、あなたに興味ないので

それとも何⁇

あなたもあの人たちと同じ⁇

顔がいいからそれほど女に

困ってるようには見えないけど…」





そう言ってこっちを睨んできた




「なんでもお見通しってか。

やっぱお前おもしれぇ…

おい、お前俺の女になれ」




俺の偽りの性格を見破った女は

姫路 玲花が初めてだった。


こんな女ははじめてだ。

今まで俺に媚び売ってくる女しか

いなかった。

だから俺は玲花が気に入った。





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