ご懐妊‼ 新装版
その日、私はマタニティビクススタジオのある駅で途方に暮れていた。
バッグの中にはジャージとTシャツ。
内履きと部長がもらってきた妊娠経過証明書。
異常がないから運動してもいいですよーって証明書だ。
時間より少し前に行くべきだよね。
きっと、色々手続きがあるだろうし。
でも……こっ怖い!
未知の領域に足を踏み入れるこの瞬間。
しかも、自分の意思ではなく。
運動させようとしているのは部長だ。
そして、いまだに部下根性の抜けない私は、彼にびしっと言い渡されると拒否できないのだ。
ああ、どうにかしないと、この構造……。
今朝の部長の言葉を思い出す。
「ポンのためだ!頑張ってこい!」
それを言われると弱い……。
より逆らえなくなる。
バッグの中にはジャージとTシャツ。
内履きと部長がもらってきた妊娠経過証明書。
異常がないから運動してもいいですよーって証明書だ。
時間より少し前に行くべきだよね。
きっと、色々手続きがあるだろうし。
でも……こっ怖い!
未知の領域に足を踏み入れるこの瞬間。
しかも、自分の意思ではなく。
運動させようとしているのは部長だ。
そして、いまだに部下根性の抜けない私は、彼にびしっと言い渡されると拒否できないのだ。
ああ、どうにかしないと、この構造……。
今朝の部長の言葉を思い出す。
「ポンのためだ!頑張ってこい!」
それを言われると弱い……。
より逆らえなくなる。