ご懐妊‼ 新装版
帰宅の方向が同じだったので、私はその美人なお姉さんと渋谷行きの電車に乗った。
車内は混んではいないけど、空いた席もない。
妊婦が二人で立っていても、誰もマークを見て席を譲ったりしてくれない。
ま、いつものことですけどね。
「昼間、お仕事されてるんですか?」
彼女が聞いてきたので、私は頷いた。
「あ、やっぱり。平日の夜や土曜日にお見かけしたから。私も働いてるんです。パートでちょこっとだけど」
ってことは今までのレッスンでご一緒したことがある方なのね。
ビクスに真剣すぎて、全然周りを見てなかったわ、私。
私はぺこっと頭を下げた。
「一色佐波と言います。まだ、始めたばかりで、右も左もわからないんですが、よろしくお願いします」
「私は樋口美保子(ひぐちみほこ)と言います。あの、佐波さんは何週目ですか?私は20週と2日です」
車内は混んではいないけど、空いた席もない。
妊婦が二人で立っていても、誰もマークを見て席を譲ったりしてくれない。
ま、いつものことですけどね。
「昼間、お仕事されてるんですか?」
彼女が聞いてきたので、私は頷いた。
「あ、やっぱり。平日の夜や土曜日にお見かけしたから。私も働いてるんです。パートでちょこっとだけど」
ってことは今までのレッスンでご一緒したことがある方なのね。
ビクスに真剣すぎて、全然周りを見てなかったわ、私。
私はぺこっと頭を下げた。
「一色佐波と言います。まだ、始めたばかりで、右も左もわからないんですが、よろしくお願いします」
「私は樋口美保子(ひぐちみほこ)と言います。あの、佐波さんは何週目ですか?私は20週と2日です」