ご懐妊‼ 新装版
部長がもぞもぞと肩を動かし、顔をあげた。
といっても、身体を起こしたわけじゃない。
あごをどすんとテーブルにのせただけ。
「……ポンは……今日は動いたか?」
起き抜け第一声がそれですか。
「お昼前に1回、ビクスの後に1回ですかね?私が気付いた範囲では」
「そうか……」
部長はまたむにゃむにゃ。
結構飲んでるな。
ちょうどいいや、今なら普段できない話もできそう。
私は頬杖をつき、ずいっと顔を近付ける。
「部長ー」
「……なんだぁ?」
「部長は私と結婚しちゃってよかったんですか?」
「はぁ?」
「泣かせた女の2、3人いたんじゃないのかなって」
「……意味が……わからん」
「付き合ってた人はいなかったんですか?ってハナシ!」
私が焦れて声を張る。
部長は酔眼をさまよわせてから、
へへへとらしくなく笑った。
といっても、身体を起こしたわけじゃない。
あごをどすんとテーブルにのせただけ。
「……ポンは……今日は動いたか?」
起き抜け第一声がそれですか。
「お昼前に1回、ビクスの後に1回ですかね?私が気付いた範囲では」
「そうか……」
部長はまたむにゃむにゃ。
結構飲んでるな。
ちょうどいいや、今なら普段できない話もできそう。
私は頬杖をつき、ずいっと顔を近付ける。
「部長ー」
「……なんだぁ?」
「部長は私と結婚しちゃってよかったんですか?」
「はぁ?」
「泣かせた女の2、3人いたんじゃないのかなって」
「……意味が……わからん」
「付き合ってた人はいなかったんですか?ってハナシ!」
私が焦れて声を張る。
部長は酔眼をさまよわせてから、
へへへとらしくなく笑った。