ご懐妊‼ 新装版
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検診を終えて、ひとりランチをして、会社に向かう。
玄関フロア、エレベーターの前に見たことのある後ろ姿。
「社長!おはようございます!」
「あれ?佐波くん、今、出社かい?」
外丸社長が振り向いて笑顔を見せた。
「今日は検診で。午前半休をもらいました」
「そうかぁ。あ、お昼は食べた?」
「はい、今さっき」
「じゃあ、コーヒー……は飲まないよね。お茶に付き合ってくれないかな」
なんだろ?
でも、部長にとって親代わりのこの人。
私は息子の嫁同然。
ポンちゃんは孫同然だよね。
妊娠経過報告にはちょうどいいや。
私は
「はい!お供します」
と元気に返事し、社長について玄関に逆戻りした。
検診を終えて、ひとりランチをして、会社に向かう。
玄関フロア、エレベーターの前に見たことのある後ろ姿。
「社長!おはようございます!」
「あれ?佐波くん、今、出社かい?」
外丸社長が振り向いて笑顔を見せた。
「今日は検診で。午前半休をもらいました」
「そうかぁ。あ、お昼は食べた?」
「はい、今さっき」
「じゃあ、コーヒー……は飲まないよね。お茶に付き合ってくれないかな」
なんだろ?
でも、部長にとって親代わりのこの人。
私は息子の嫁同然。
ポンちゃんは孫同然だよね。
妊娠経過報告にはちょうどいいや。
私は
「はい!お供します」
と元気に返事し、社長について玄関に逆戻りした。