ご懐妊‼ 新装版
ゲートを通り、あのマウスなキャラクターを模した噴水がお迎え!
クマのキャラクターのモチーフもある。

きゃー!!
うーれーしーいー!


「ゼンさん!あのクマのぬいぐるみ買いましょう!みんな持ってるヤツです!」


「は?おまえがああいう物を欲しがるとは思わなかったな」


確かに、普段の私のキャラじゃない。
ぬいぐるみ持って園内まわるとか、邪魔じゃない?
つーか、アレ並んでまで買う?
……って言うタイプだもん。

でも!妊婦脳は少し違う!


「ポンちゃんがあのクマ抱いてたら可愛いと思いませんか?」


「……気が早いぞ」


なんて言いつつ、一色禅くん、その表情は絶対想像しているね。
1歳半くらいのポンちゃんがあのクマを抱えてヨチヨチ歩く姿を。


「まあ、買うのは反対しない。その前に妊婦でも乗れる乗り物のパスでも取ってこよう」


「はいはい!アトラクション楽しみたいので賛成です!」


私たちは、園の奥に向かって歩き出した。
お腹は重いけど、足取りは軽い。
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