ご懐妊‼ 新装版
「ねえ、ウメさん、産まれたら病院にお見舞いに行ってもいいんですか?」
いち早く食べ終えた夢子ちゃんが、デザートを頼みながら聞いてくる。
「あー、来てもらっても赤ちゃんとはガラス越しの対面になっちゃうかも」
「最近多いよね、そういう病院」
「家族ならOKなんですけどね。一応、赤ちゃんの感染防止目的みたいです」
私はつられてデザートを頼みながら、和泉さんに答える。
「えー、残念!私、ウメさんの妹ってことにできないんですかぁ?」
「無理!全然似てないじゃん!」
「ですけどぉ」
「まあまあ、退院したらお邪魔させてもらおうよ」
和泉さんにとりなされ、夢子ちゃんは唇を尖らせたまま、仕方なく黙る。
実は社長だけは、部長の実父ってことで、病院に登録してある。なので、産まれたらすぐに飛んでくるはず。
二人には内緒にしとこう。
産前最後の職場ランチは、いつもと変わらず楽しく終わったのだった。
いち早く食べ終えた夢子ちゃんが、デザートを頼みながら聞いてくる。
「あー、来てもらっても赤ちゃんとはガラス越しの対面になっちゃうかも」
「最近多いよね、そういう病院」
「家族ならOKなんですけどね。一応、赤ちゃんの感染防止目的みたいです」
私はつられてデザートを頼みながら、和泉さんに答える。
「えー、残念!私、ウメさんの妹ってことにできないんですかぁ?」
「無理!全然似てないじゃん!」
「ですけどぉ」
「まあまあ、退院したらお邪魔させてもらおうよ」
和泉さんにとりなされ、夢子ちゃんは唇を尖らせたまま、仕方なく黙る。
実は社長だけは、部長の実父ってことで、病院に登録してある。なので、産まれたらすぐに飛んでくるはず。
二人には内緒にしとこう。
産前最後の職場ランチは、いつもと変わらず楽しく終わったのだった。